岸に認められ、病理診断の担当分が増えた宮崎。
初っ端から難題にぶち当たるも、岸の力を借りてなんとか乗り切ること成功した。
そんな宮崎の前に立ちはだかる次の症例は直腸癌生検。
しかし、何故か直腸は領域外であるはずの泌尿器科からの依頼であった。
【フラジャイル:51話】ネタバレ
宮崎は何故か地下搬入口にいた。
「…あの大月先生なぜこんなところに……」
大月とは、泌尿器科医で今回の直腸癌生検の依頼者である。
大月は煙草の煙を吐き出し、他人に聞かれちゃマズい話をするからだろう、と言った。
話はもちろん大月から受けた依頼の件について。
「万が一何かがあった時はあんたは何も知らなかったと言うんだ」
大月はそれだけ告げた。
ところ変わって病理部。
南波と細木が遊びに(?)来ていた。
病理診断の件数が増えた宮崎に感心する南波。
宮崎が育った分、岸に時間が出来ればほかの仕事が出来る。
森井がスケジュールの話を岸に振った。
子供のように首を横に振るだけの岸だが、森井は気にせず、医療安全委員会、感染対策委員会、院内図書委員会。
それぞれの資料と日程が窪田氏から届いてます、と続けた。
宮崎が戦力になり、岸への負担が減ったのなら呼ばれた会議には出てください、というのが窪田の意見であった。
しかし、岸は頑として行くつもりはない様子。
そんな岸に細木が、給料のうちと思って頑張りなよ~とゆるく励ました。
一方、南波の問いに、直腸癌の件で泌尿器科に行っていると答える森井。
当然、直腸癌で何故泌尿器科?と疑問視する南波。
そして担当医が大月だと知ると、動揺したように冷や汗を垂らした。
岸は悟ったように腎移植であることを告げる。
細木も特に驚いた様子はなく、南波だけが驚いたように、あの噂は本当だったのか…と呟いた。
ガイドライン的ルール
宮崎は泌尿器科にいた。
あれ以降なにも話そうとしない大月を追ってきたのだった。
大月の寄越した依頼書には「腫瘍細胞の確認」とだけ記されていた。これだけでは正しい診断は出せない。
何故癌だと疑ったのか?そもそも何故泌尿器科が直腸生検を?と聞く耳を持たない大月に詰め寄るも宮崎の望む返答は貰えない。
そんな時、大月のデスクに置かれた腎移植のパンフレットが目に付いた。
この時、宮崎は大月の地雷を踏んでしまう。
大月はデスク上の資料を感情のままに殴り落として宮崎を睨み上げた。
そしてホワイトボードに腎臓がいかに重要な器官であるか、また、透析の大変さをかき示した。
10年で透析器が革新的に進歩はしたが、『ホンモノ』には遠く及ばない。
だからこそ最良は腎移植である。
だが年間1600列。
一方、現在の透析患者は30万人。さらに毎年5000人のペースで増え続ける。
その差はあまりにも絶望的だった。
大月の話を聞いて素直に頭を下げた宮崎に、ずっと同じ部屋で話を聞いていた泌尿器科医の女性が飛びついた。
そして、話は宮崎が受けた直腸癌生検の患者の話へ。
慢性腎不全の娘のために父親が腎臓の提供を希望していた。
しかし、父親は直腸癌”だった”。
半年前に他院で治療は終わっているが、癌の治療後半年では移植のドナーにはなれない。
だから宮崎には直腸癌だったことは伏せ、再発していないかの生検を依頼したのだった。
治療後数年は再発がないか観察してからドナーとなれる。
それがガイドライン的ルールだ。
「まぁそんなルール無視して俺は移植してきたがな」
大月の大暴露に、宮崎は驚く他なかった。
共犯者となることを覚悟した宮崎
宮崎は壬生に相談していた。
もちろん、壬生の結論は反対。
もしも何か問題が発生した時、大月どころか宮崎も共犯者となるだろう。
岸先生はなんと言ってるんだという壬生に、聞けない、という宮崎。
これまで宮崎がいない間も大月は同じことをしてきた。
ということは、岸がこの件を知らないはずがないのだ。
壬生は、すぐに手を退いた方がいい、と言い聞かせるように宮崎に言った。
おそらく倫理委員会も病院も知らない。もし加担したとして、守ってくれる奴は誰もない、と続ける壬生に宮崎も頷いた。
宮崎の携帯に大月から着信が入った。
ところ変わって病院。
宮崎は大月に呼び出され、今回の腎移植を受ける患者と面会していた。
源生あみると名乗った女性は、高校生の時に慢性腎不全を患い、もう成人したという。
駅伝選手だったんだ、と宮崎に紹介する大月に、高校の頃の話ですよと笑う源生。
しかし、源生は新しいシューズを買って、また走ることを夢見ていた。
宮崎は、新しいシューズのことを楽しそうに話す源生の笑顔を見ていた。
宮崎の帰りを待つ南波。
細木と森井の姿はもうなかった。
南波の母は重度のネフローゼ症候群で透析に週三日通っていたと話す。
腎臓が機能しないと排尿ができない。
そのために行うのが透析である。
毎回4キロも水を抜くという透析。その日は頭痛と吐き気と消耗で動けなかった。
しかし、本物の腎臓と違って年月と共に透析器では濾せない老廃物が体に溜まる。
そうして起こるのが合併症。
それを遅らせる為、透析治療は自制の日々だった。
尿が出せないため、水は1日500ml。
制限を破れば次の透析がその分だけつらくなる。
南波は、母を思い出してか遠い目をして過去を語ります。
ナイーブになる源生に、腎移植患者はみんな同じことを言う、と告げた大月は励ますように笑った。
源生は1度母親の腎臓を移植していた。
しかし、移植直後に急性拒絶反応がでてしまった。
そして、父親の癌。
壮望会に流れつくまで5つの病院に断られたという。
ガイドラインに従い、3~4年待て、と。
だが、そうなれば源生は透析を利用せざるを得ない。
もしも透析となれば、もう再び走ることは出来ない。
それだけではなく南波の母のように自制の日々が始まり、彼女だけでなく家族の生活も一変する。
例えガイドライン的ルールに反したとしても、今やらなければならない時がある。
それを知って貰うために大月は宮崎を呼んだのだった。
そして、この現状を知った上で反対ならそれでいい。
だが邪魔はしないでくれ、という大月を宮崎は決意を決めた目で見つめた。
「移植を手伝わせてください」
【フラジャイル:51話】感想
難しい問題ですね。
確かに、基準やルールは大切です。
しかし、基準やルールに人の感情は一切入ってない。
大月先生は患者の意思を1番大切にしているんでしょうね。
批判する人はもちろんいるだろうけど、必ずしも悪とは言いきれませんよね。
宮崎が加担することでこの先どうなっていくのか…。
次回が楽しみですね!
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